先頭を歩く

日本海はやはり良いですね。

荒削りの黒い岩礁と、青空が織りなすコントラストに、思わず写真を撮らずにはいられなくなります。

 

休日の仕事でした。

人のいないだだっ広い作業場で、

金属のパイプを2つ切断し終わった後、

「今日の作業、終了。」と父は立ち上がりました。

 

待ち受けるものがない、休憩所までの道のりは長く、安堵とも疲労ともつかないものが背中にのしかかり、僕はずるずる足を引きずりながら歩いていました。

 

それを見かねたのか、父は立ち止まって僕に

「歩くん遅いのう。」と言い放ちました。

続けて、

「俺の経験上、歩くん遅いやつは総じて仕事ができひん。忠告だけしておく。」

と、行ってまた歩き始めました。

 

よくわからないまま、とりあえず早足でついて行きました。

 

今日、父に言われたことを思い出し、作業場までの道のりを、父より前を歩いてみました。

 

その時初めて知ったのは、作業場までの道のりは複雑に入り組んでいたことです。

どこで曲がるか分からず、何度も父に聞きました。

 

その最中、僕の頭はフル回転でした。

遠心力が頭蓋骨にまで伝わるほどでした。

脳が、喜んで頭を駆け回っているようでした。

 

「お前は引っ込んどれ」

僕のように、「ポンコツだ」とか、「不器用だ」とか評価されている人たちは、この言葉を飽きるほど浴びせられ、言われた通り大人しく後ろを付いていくことを学びます。

それはある意味「自分の身の程をわきまえている」と言えるでしょう。

 

しかし、そんな僕たちこそ、前をぐいぐい歩いても、良いのではないでしょうか?

他人の目には生意気にも出しゃばっているようにも映るかもしれません。

それを恐れず自分の脳をぶん回してあげれば、仕事終わりの帰り道に、1記事書きたくなるくらいの発見がありますよ。

 

いいか男は 生意気ぐらいが丁度いい〜